イシク・クル湖 Ysyk Koel

イシク・クル湖 Ysyk Koel

概要
標高1600mにあり、南米のチチカカ湖に次いで2番目の高山湖で、世界一の水量を誇る。
東西180km、幅30〜70km、周囲700kmで、琵琶湖の約9倍も大きく「キルギスの海」ともいわれる。
20万年前にできたといわれ、チチカカ湖やアフリカのヴィクトリア湖とともに地球上でもっとも古い湖の一つとなっている。
180以上の河が流れ込んでいるが、流れ出る川は一本もない。
ソ連時代の70年間はイシク・クル湖は、外国人は立ち入り禁止だった地域。
真っ白な万年雪、氷河を頂いた屏風のような2つの山脈に囲まれていて、「中央アジアの真珠」とも言われている。
南側には最高峰ポべダなど7000m級の山々がそびえるテルスケイ・アラ・トー山脈が囲む。
北側の屏風はクンゲイ・アラ・トー山脈。
この湖には怪獣が棲んでいるといわれる神秘の湖とされている。竜のような骨が湖底から見つかったり、漁民が何人も行方不明になったりして恐れられていた。

玄奘三蔵は詳細で正確なことで名高い「大唐西域記」の中で、「山を行くこと400里あまりで、大清池(イシク・クル湖)に至る。この湖には竜と魚が棲む不思議なことがしばしば起きる」と記している。

神秘のもう一つは、時々湖の中から岸辺に打ち上げられたと思われる古代の青銅器や土器が見つかっている。そこには古代の人が描いた岩絵が900以上も残されている。BC8世紀からAD5世紀までこの地に騎馬民族のサカ族が暮らしていたので、彼らが描いたものと思われている。ヤギやシカなどの動物のほかに弓矢を向けた人に姿が描かれており、これらからサカ族が狩猟や放牧をして生活していたこと思われている。Q



空港
チョルポン・アタ空港



主な見どころ
チョルポン・アタ
湖岸で最大の温泉地
西岸のバルクチから80kmにある避暑地。

岩絵野外博物館
岩に獲物を追う狩りを描いた絵などが約900個あるという

チョン・アクスー渓谷
チョルボン・アタから車で1時間

サン・タッシュ
イシク・クル湖の東端から、カザフスタンのケゲンへ向かう途中の原野に、丸石の山がある。
サン・タッシュで、兵士が戦いに出るときに、石をひとつずつ置き無事を祈ったという。

プレジェヴアルスキー博物館
イシク・クル湖の東岸、カラ・コルの7km手前にある。

イシク・クル湖の南岸
南岸はほとんどが自然のまま残されている。